私の彼は魔王様

『言い忘れましたが、放課後、音楽室ですよ。』


にっこり。



『分か、分かりました。行きます。直ぐ行きます。皇、授業始まるよ。』





『楽しみですね。』


その時の皇は、瞳は金色ではなかったものの。




舌なめずりをする肉食獣のように。



あたしには、思えたのだった。