私の彼は魔王様

『別に。』



蓮はぷいっ、と横を向いた。

何故か頬がほんのり赤い。

『マスター。ご無事で。花梨様、制服を持って参りました。』


さっきまで姿を見せなかったケルベロスがあたしの制服を大きな前足でちょい、とつついた。



『ありがとう!ケルベロス。』


急いでケルベロスを盾にして着替える。