結局遅刻ギリギリで教室に入ると友達の瑠奈が話しかけてきた。
「今日いつにも増して暗い表情だよね。何かあった?」
ため息をつき、机に突っ伏す私。
「何かあったも何も無いよ…」
「あ〜。例の江藤先輩の事か。
東京の大学行くんでしょ?離れ離れになるのに、気持ち伝えなくていいの?」
「それが出来たら、困ってないって!」
はぁ。と再び盛大にため息をつく。
「でも大学入ったら彼女出来たりするかもよ?あの見た目あの性格だし。」
「そうなんだよねぇ〜。航平ハイスペックすぎ。」
幼なじみという誰よりも何よりも近い関係なはずなのに。
こういう時ばかりは誰よりも遠く感じる。
今までの関係があったから、簡単に気持ちを伝えて関係を壊したくない。
それに女として見られていないことは誰よりも分かっているつもりだ。
玉砕確定の告白なんて、しづらいにも程がある。
「でも、あと一週間だからね?後悔だけはしないようにね。」
瑠奈の言う通りだ。
中学から高校に上がるのとは訳が違うんだ。
今告白しなかったら、もうチャンスは無いかもしれない。
私は3年生の卒業一週間前に、告白を決めた。
「今日いつにも増して暗い表情だよね。何かあった?」
ため息をつき、机に突っ伏す私。
「何かあったも何も無いよ…」
「あ〜。例の江藤先輩の事か。
東京の大学行くんでしょ?離れ離れになるのに、気持ち伝えなくていいの?」
「それが出来たら、困ってないって!」
はぁ。と再び盛大にため息をつく。
「でも大学入ったら彼女出来たりするかもよ?あの見た目あの性格だし。」
「そうなんだよねぇ〜。航平ハイスペックすぎ。」
幼なじみという誰よりも何よりも近い関係なはずなのに。
こういう時ばかりは誰よりも遠く感じる。
今までの関係があったから、簡単に気持ちを伝えて関係を壊したくない。
それに女として見られていないことは誰よりも分かっているつもりだ。
玉砕確定の告白なんて、しづらいにも程がある。
「でも、あと一週間だからね?後悔だけはしないようにね。」
瑠奈の言う通りだ。
中学から高校に上がるのとは訳が違うんだ。
今告白しなかったら、もうチャンスは無いかもしれない。
私は3年生の卒業一週間前に、告白を決めた。



