いちご




「もものツレってさ、あんまこーゆう場所こねぇ?」


るぅは…来ないな。無駄遣いだとか言ってケチるだろうし、そんなに飲む事もない。


「ん~…一人こう言う場所好きそうな人が居るかな」



間違いなく龍雅だけども。



「そうか…ももさ、どんなツレが居るか分かんねえけど、そいつらに甘えてもいんじゃね?」

「…うん」



前に、瑠衣斗にも言われた言葉を、夏希にも言われてしまった。


本気で笑ってない…かあ。



「こーやって、ももを心配して迎えに来てくれるぐれーだろ?ちょっと甘えても可愛いモンだよ」


「うん…みんな優しいよ」



でも、同情されたくない。気を使ってほしくないんだ。


私達は、この関係を壊したくないんだ。


「色々思う事はあるだろうけでよ、以外とすんなり受け止めてくれるかもよ?」


「そう…かもね?ありがと」



純平の言うように、夏希は人をよく見ていると思う。


てゆーか…その前にるぅに何て言い訳………説明すればいいんだろう。


しかも、こんな飲み屋だらけの繁華街に、体調が悪いと言ってこんな場所に来ていた訳だし…。



………怒られるかなあ。