「さぁ~お前ら、そろそろ帰れよ」



慶兄の一言で、話を締め括られた。


「腹減った~!!何か食って帰るか」


宗太が美春と俊ちゃん、龍雅に声をかけた。



「もも!!しっかり休んでね!!」


「うん。ごめんね」


気が付くと、窓の外はもう星が瞬いていた。



一体、何時間寝たんだろう…。


「しっかり寝ろよ~!!俺が夢に特別出演してやる!!」



龍雅なりの気遣いだろう。冗談にして空気を和ませてくれる。


「…激しくいらない」


「お前まじかわいくねえ~!!」


笑いながら「じゃあなあ~」「またねえ!!」などと声を掛けられながらみんなが出ていった。


「瑠衣斗。あいつらうるさいから送ってけ」


「はいはい」



そう言って瑠衣斗も病室を出ていった。


確かに他の患者さんに迷惑かもしれないもんね。