大人になんて、ならないで。





「……真矢」



「めぐ」




ぎゅうっ、とめぐちゃんを抱きしめる。



抱きしめ返してくれる。



我慢するって決めたのに、その意志が揺らぐ。



無理だ。



そう思ってゴク、と喉を鳴らした…が。




「………」



「……めぐ?」




腕の中にいるめぐちゃんは、全く動かない。そして喋らない。



もしかして、と思ってめぐちゃんの顔を覗き込むと…




「スー……スー……」




……寝てた。



もう。



金曜日の夜は、いつもほろ酔いで、俺より早く寝てしまうめぐちゃん。



また、いつものパターンじゃんか…。