「真矢、心配するな。 きっと愛ちゃんは大丈夫だよ」 「父さん…俺…っ」 怖いよ。 俺のせいで…もしめぐちゃんの目が覚めなかったら…? 「真矢、大丈夫。 大丈夫だから」 「……っ」 俺はやっぱりどこまでもガキで。 大事な人も守れないんだと…痛いくらい感じた。 瞳から溢れた涙が、雨の雫と共にタオルを濡らした。