大人になんて、ならないで。




本当に知らないと伝えると、



姉ちゃんの顔が青ざめていく。




「え、そんな大事なもん?
受験票とか?」




まだ受験生じゃないんだけどな。




「……いや…ていうか帰りにポスト開けてる時点でダメな気がするけど
じゃあ手紙はどこに…」



「手紙?」



「愛からの手紙…!
真矢に宛てた手紙が入ってるはずなのに…」




……めぐちゃんからの、手紙?



入ってるはずって…いつ入れたの?



もしかして…



嫌な予感がして、急いでエントランスに戻った。




……朝、ミカが待ち伏せしていた。



もしかしたら、ミカがめぐちゃんの手紙を…?



エントランスに置いてあるゴミ箱を漁る。



幸いにもゴミはそんなに入ってなくて、



破られた、薄いピンク色の紙が入っているのを見つけた。



それを拾い上げて、破れた部分を繋げてみる。




「真矢…くんへ…」




封筒だと思われるものにはその文字と、



裏面には、『愛』という文字。