大人になんて、ならないで。





冷凍のピラフとか、前に安かった時に買いだめしてたからそれでも作ろうかな。



真矢くんは…ご飯食べたかな?



寄り道してたなら、食べてる可能性もある。



わからないから、真矢くんに聞こうと思って浴室のドアをトントンと叩いた。




「めぐちゃん?
どうした?」



「うひゃぁ!!?!?」




てっきり中から声だけ返事してくれるかと思ったら、



ドアが開いて、頭にタオルを乗せた、裸の真矢くんが姿を見せた。



思わず下に視線をやってしまうと、




「残念。
下は履いてるんだ」




やっぱりエッチだな、と真矢くんに笑われた。



う…うぅ…なんで下なんか見ちゃったんだろう。



バカ私!!




「で、どうしたの?」



「あ、ご、ご飯…食べたかなって…」




恥ずかしくて真矢くんと目を合わせれなくて、顔を背けながら聞くと、



真矢くんが『あー…』となにか考える素振りをした。