大人になんて、ならないで。





「帰ったりしないよね?なんて、
そんな不安そうな顔で言われたら…帰れないよ」




真矢くんが、頬を赤く染めて照れくさそうに言う。



…えっ、待って。



全然そんなつもりで言ったわけじゃないのに…!




「え…えと、ちが…!」




否定しようとしても、意識してしまうと完全に否定も出来なくて…。



かぁっと顔に熱が集まるのを感じて、持っていたタオルで顔を隠した。




「……嬉しいな。
めぐちゃんが一晩中俺を求めてくれて」



「へ、変な言い方しないでっ」



「いやらしいこと想像した?
やっぱりめぐちゃんはエッチだなぁ」




フッと笑って、真矢くんは浴室へ入っていった。