立本碧桜。この春、高校3年生になった。

「碧桜、はよー。」

教室に入り、1番に声を掛けてきたのは、中学からの仲の倉敷光汰~kurasiki kouta~。

「はよ。」

「今日、転校生来るらしいぞ。」

「ふーん。」

俺はどうでもいいことに素っ気なく返事した。

「なんだよ、冷てーな。女子だぞ女子?
それも超絶美人!それに東京から!どんな子なん
だろーなー。」

「興味ねぇよ。」

おれは机に伏せた。