『ほら、お願いごとして!』 そういいながら立ち止まった彼女は、坂道の少し上に立った私をきょとんとした顔で見上げる。 どう答えていいか戸惑って、呪文を忘れたという私に、ゆっくり呪文を繰り返させる。 その日初めて見た星に呪文を唱えるようになったのはその時からだった。