ベッドに乗ってそっと布団をはがした。



「え」



目を開けた朱里くんの隣に、ころーんと転がる。



寝起きなのに憎たらしいくらい綺麗な二重まぶたと目が合う。



「おーきーろーっ!」



必殺、お腹くすぐり!



朱里くんは昔からこれに弱いんだ。



ちなみに、あたしにくすぐりは効かない。



「っ、やめ!……ば、恋々!」




くすぐられて、笑いをこらえながら怒ってる朱里くん。




「ひっひっひー。起きない罰だよ」



馬乗りになってくすぐろうとしたその時。