「だからあたし教室に。池田君のど乾いてるのかもしれないし」 「そんなの干からびればよくね? つーか水道水でも飲んでろ」 誰も飲まないよ。 どす黒い声に心の中で返したらぐいっと腕を引かれた。 「……恋々は俺と屋上」 「う、はい……」 何その、有無を言わせない目! 優しさがこもっているようでものすごい強い意志を押し付けるあの目!