「……え。本当に……?」 涙っぽい声の恋々。 抱きしめた体を離して、火照った顔を少しそむけた。 感激した様子の恋々が口もとを両手で覆っているのが視界の隅に見える。 「……っ、じゃあ同居前からあたしのこと……?」 「いつからとかわかんねーくらい前から好きだよ」 「じゃあ……ずっと言ってた朱里くんの好きな人っていうのはもしかして」 「うん、実はこの子」 頭にポンと手を置いた。 同時に見あげる上目遣い。上気する頬。 なにその恋する表情。 ……やっと俺を好きになってくれた。