半ばヤケな気持ちで、俺は恋々の肩を抱き寄せた。



この鈍感な悪魔。じゃあもっと攻めていいの?


だって触られんの嫌じゃないんでしょ。




俺の目に映る恋々もやっぱ嫌がってなんかないもん。



「……クリスマス俺にくれる?」



「……っ、うん!」



「じゃあ約束ね」



頬にかかるウェーブの髪をよけて頬にキスをしてみたけど、拒まれることは最後までなくて。



恥ずかしそうに目を閉じて、唇をかんでいるけど。



「その顔はやめた方がいいんじゃないの」


「?」



「……食いたくなる」


「!?」






18.あふれ出す嫉妬と独占欲
(手応えがありそうで全然なくて怖い)