【完】君に惚れた僕の負け。


頭を撫でようとした手をさっとかわした。



「……もうあたしに触んないで!」




思わせぶりなことしないで。



どんどん勘違いに拍車がかかっていくから。



好きな人がいるのに、ほかの人にこういうことする。



それって、おかしいよ。



「そういうことする朱里くんが、あたし、すっごく嫌……」