「どうって……?」


朱里くんと触れ合っているおでこが熱くて、どんどん顔じゅう熱くなっていく。


ぱっと離れたときには、あたしの顔面は真っ赤だったと思う。



「……なんでもない。恋々に深い意味なんか探すだけ無駄だった」



意味がわからないけど、馬鹿にされてるのだけはわかるよ。



ムッとした瞬間、
朱里くんはあたしの頭に手のひらを置いて、ふっと笑った。



「……じゃあ、恋々の分は来年俺がいっぱい買ってくんね」



そんな笑顔で言わないで……。


うう、胸がきゅんとして痛い。



「ありがとう……」


はにかむあたしのだらしない頬は朱里くんの両手にびよーんと伸ばされた。



「……お前はほんと超えてくんなぁ」



……どういう、意味?ほっぺ痛い……。






17.はじめての遠距離恋愛
(二日離れたら想像超えて可愛すぎた)