ピピピピピピピ……
ドンドンドンドン!!
ガチャ。
「恋々、起きろ!」


ものすごい音の連続の後、パチッと目を開いた。


「……起きました」


アラームよりも機械らしくそう言ってから音を止めて、起き上がる。


そんな私を見て朱里くんは

「夏休み中は毎日早起きしてたのに」

と、呆れっぽくため息をつく。


「だって学校は面倒だもん……」


「早く支度しろよ。遅刻すんぞ」


「えっ、ほんとだ!」


慌てて高速支度に取り掛かる。