【完】君に惚れた僕の負け。


「朱里くん」


寿限無を3周したころ、声が聞こえて目をあけた。



恥ずかしそうにカーテンから顔を出す恋々。


ごくっと唾をのんだ。


……心臓がおかしくなりそう。



「……どうかな、なんかちょっと……変?」



顔を赤らめながら、白い腕がカーテンを開いていく。



ふわりとしたフリルは胸を隠してくれるものなんだろうと予想してたのに。


「あぁ、そうなる……」



そう言いながら、思わず目を背けた。



「……なんか変だよね」


「うん、それはだめ。全然だめ」


「ひ、ひどい……」



って、確かに言い方は悪かったかもしれないけど、そんな本気で落ち込まないで。



じゃあなんて言えばいいんだよ。



意外と脱いだらすごいんだなぁって?


フリルって巨乳には向かないんだなぁって?



どんなアホがそんなこと言えんだよ。