眉間にシワをいれて、眉を下げたこのまんまの顔で、あたしは朱里くんを見上げる。
「元カノと、なにしてきたの?」
「……そ。そんな顔で言うのずるくね?」
後ずさりする朱里くん。
「え?なんて?」
思わず耳を寄せる。
「別に……つか、カレーは?」
「あ。カレー粉いれるんだった!」
すぐにキッチンに戻ってルーを割り入れたけどね。
「……朱里くん、もしかして、元カノさんと付き合ったり……?」
「しないよ」
麦茶を飲みこんであっさりとした声を出した朱里くんはあたしの隣に来て続ける。
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