バカにするような声が頭の中でこだまする。



――彼女、くらい、いた。


あたしめがけて隕石が落ちてきた。



「うそだよね!?朱里くんに、彼女!?」



そんなまさか……。嘘……。



呆然としているうちに、朱里くんはあたしから離れて。



とても楽しそうに口角をあげてフっと笑った。




「何? 俺に彼女がいたら悪いの? 寂しくなっちゃった?」