「別れませんか?」
今でも覚えている、君の言葉
どうしたらいいのかわからなくてひたすら泣いた
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私は小学5年生に進級した
「やったー!紗良!また同じクラスだよ!!」
隣ではしゃいでるのは「まな」
小3の時から同じクラスで、部活も一緒の仲良しの友達
「やったね!今年もよろしく!」
仲良く喋りながら、私達は新しい教室に入っていった
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クラスメイト同士が馴染んできたときのある日、先生が言った
「席替えをしたいと思います!」
やったーと喜ぶクラスメイトや私
だけど、この出来事で私はたくさんの事を経験することは知らなかった
隣の席になったのは初めて同じクラスになった「優」
「僕は優、よろしくね」
「よろしく!私は紗良」
お互いに初めまして同士だったけど、すぐに打ち解くことができた
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その日の放課後の部活
まなと一緒に音楽室に向かっていた
だけど、何故か一緒に優もついてくる
私は気になって
「優は音楽の先生に用事があるの?」
と聞いた、そしたら…
「え?紗良、なに言ってるの?優も吹奏楽だよ」
「え?4年生の時に優みたいな人いたっけ」
まなが急に言うから驚いた
「あはは笑 紗良、気づかなかったの?ちゃんと僕も1年前から吹奏楽部員だよ」
「え…ええええええ!?」
すごく申し訳ないことをしてしまった
まさか初めまして同士じゃなかったとは…
「ごめん!気づかなくて…」
「全然いいよ、話したことなかったしね
でも、音楽の先生に用事があるのは本当!あ、部活が始まる前に行かなくちゃ じゃあ、また後でね!」
優はそう言って行ってしまった