メーティスの心

透がそう思った刹那、頂上に達したジェットコースターは急降下を始める。猛スピードで落ちていき、悲鳴が上がった。

「わぁぁぁぁぁ!!」

喜びで叫ぶ透の隣からも、玲奈の大きな叫び声が聞こえてくる。初めて聞いたその声に、透は「コイツもこんな風に叫べるんだ」と感動した。

「お前、絶対に失礼なことを考えていたな?」

ジェットコースターから降りた後、玲奈に透は睨まれる。透は「何のことだよ」とドキドキしながら誤魔化した。ちなみに、このドキドキは緊張の方である。

「それより、ありがとう」

突然お礼を言われ、透は「は?」と返す。玲奈は透が何をしても、あまりお礼を言わない。「助手なんだから当たり前」とよく言うのだ。

「遊園地全体が頂上でよく見えた。寄生虫が原因であるとするなら、寄生虫がいるであろう場所が見つけられた」

「えっ……。そこってどこなの?」

まだお礼を言われて戸惑っている達に、玲奈は遊園地の地図を広げた。そして、ある場所を指差す。