美咲は何度も謝り、透も謝る。しかし玲奈は顔色を変えることはしない。

「……アイツとは違う……」

ポツリと言った玲奈の言葉に、透は首を傾げることしかできなかった。



数日後、研究所に村田刑事が訪れていた。捜査状況を報告しに来たのだ。

「とりあえず、皮膚が壊死して亡くなった人、壊死してしまい手術になった人の情報を集めてみた」

村田刑事の出した紙の束に、透と玲奈は同時に目を通し始める。美咲は看護師の仕事でいない。

「宍戸、これって……」

「ああ、ホームレスを除いて共通点がある」

亡くなった人たちは、面識などはない。しかし、とある共通点があった。それはある場所に行ったことがあるということだ。

「透、行くぞ」

白衣を脱ぎ捨て、玲奈が立ち上がる。透と村田刑事は驚き、「今から行くの!?」と言った。玲奈は支度をしながら言う。

「私は早く謎を解きたい。助手ならさっさと動け」

「わ、わかったよ……」