「じゃあ、この人に見覚えは?」

すると、スタッフは「ああ!もしかしたら警備員が言っていた人かも……」と呟く。

「何かあったんですか?」

透が訊ねると、スタッフはこの池で泳いでいたホームレスがいたと前に話していたと言っていた。透と玲奈の目が鋭くなる。

「その警備員の方は今どこにいますか?」

玲奈はスタッフに訊ねた。



「ああ〜!!コイツ、腹が立った奴だよ〜!!」

透と玲奈は警備員に話を聞くことができた。幸運にも、その警備員は休憩中だったため、のんびり話を聞ける。

「いつだったかな?パシャパシャと音がして池に行ったら、酔っぱらったコイツが泳いでたんだ。俺が怒鳴ったらビビって逃げて行ったけどよ〜……。やっぱり通報しといた方がよかったのかな?」

「お話、ありがとうございました」

透と玲奈は早く水を調べようとすぐに家に帰る。もうすぐ謎が解けるかもしれないということに、透の胸が高鳴った。