先生...。

さとみ「せんせー、ここ教えてください」






もちろん私は問題を聞きに来たわけじゃない








でも、先生にこのこと言ったら











先生の事困らせちゃうし










もしそんなこと言ったら私が先生の事が好きだってバレちゃうかもしれない







だから





「教えてください」って





嘘をついた









先生「ん?いいよ、どこどこ?」








さとみ「ここ...です」







先生「さとみ?どしたん?なんか今日元気なくない?」









なんで先生は気づいてくれるの?












さとみ「んーん...なんでもないです」








先生「ほんとに?」










さとみ「ほんと...です」










先生「...」







先生「じゃあなんでそんな泣きそーな顔してんの?」









自分でも、気づかなかった。









先生「なんかあったんでしょ?さとみは優しいから心の中で閉まっちゃうけど、本当に辛かったら辛いって言っていいんだからな」







思わず涙が込み上げる









先生「泣きたい時は泣いていいんだよ。俺がそばにいるから」