職員室の前につき、麗桜には廊下で待っていてもらうことにした。
そして、もう一度強く手を握りしめ、気を入れ直してから扉に手を伸ばした。


ト ン ト ン


「し、し、失礼します。す、皇先生はいらっしゃいますか」

「おぉ高城か、どうした?」

「っ···············あのっ!・・・・・エキストラに応募したくてっ!」

優月輝は言うことを1度躊躇ってしまったが、麗桜の言葉を思い出すと、しっかり声を出すことが出来た。


「え!あ、そうか」

先生は椅子から落ちそうなほど驚いていた。

「ど、どうしたんですか?も、もしかして応募の定員オーバーとか?」

「いや、高城がそんな風に意思をあまり見せた事がなかったから驚いてしまっただけだ。お前の意思を見せてくれて嬉しい。
エキストラの件はわかった。そろそろ授業が始まる、戻っていいぞ」


「はい。失礼しました」