その鍵を手のひらで転がしてジーっと見つめていると
大輝がいきなり顔を覗き込んできた。
「うわ、何?!」
いきなり視界に青い空と大輝の綺麗な顔がドアップで侵入してくるもんだから
思わず身を反らしてしまった。
そして、大輝はわたしの目の前に自分の携帯を差し出した。
これはこれは最新機種ですね。しかもわたしが欲しかったブラック。人気色だからと店舗にはおいてなくて、泣く泣くシルバーにした。
さすが西城大輝様。持っていない物はないというわたしへの自慢ですね?
そんな妬み僻み嫉みを全て八つ当たりの如く大輝へぶつけようとすると
その携帯の画面はパッと点灯して、そこには可愛らしい子猫が写し出されていた。
「え?」
まだまだ子猫。
真っ白い、まるで雪のような白い毛に、線のようなクリーム色の模様がところどころに入っている。
ただの白猫ではないようだが、こういった模様の猫は初めて見る。
ぱっちりとした青いお目目。琴音と出会った頃よりもまだまだ小さい赤ん坊の猫だ。
「どうしたの?!」
「俺の、猫」
「猫が嫌いなはずでは?」
「基本的に猫は嫌いだ」



