【完】ボクと風俗嬢と琴の音


誰だ、マジで!
迷惑も良いところだ。
頭から布団を被り込んだけれど止まる気配すら見せない着信音に段々腹が立ってきて、画面も見ずに電話に出た。



「もしもしぃ?!」

わたしはほぼ半ギレ状態だったと思う。

「おう、何だよ。びっくりさせんなって」

声の主は大輝。
何となく予想はしていたが、あんなにしつこく電話を鳴らすのなんてこいつくらいだし
相手の都合つーもんは基本的にお構いなしのようだ。


「ちょ、あんたマジでうっさい!!
ストーカーかよッ」


「あァ?!貴様がすぐに電話に出ねぇからだろ!」


「人には事情つーもんがあるのあんたには分かんないの?」


「何だよ…そんなに忙しかったのか…?
お前が今日は休みだってこの間ラインで言ってたから、今日掛けたんだが?」


一応大輝なりに気を使っているらしい。
そういえばこの間仕事はいつ休みだ?とか偉そうなライン来ていたっけ。


「まぁ、お昼寝してただけだが……」


「そうか、それは寝てるところスマン」


いや、そんな素直に謝られたらこっちが悪い事してるみたいじゃないのさ。


「まぁいいよ、それはもう。
で、どうしたの?」


「いや、仕事が休みならどこかに出かけないかなぁと思って」


「デートのお誘いですかぁ~?」