「へーアンタがねー
へー猫カフェー?
出来んのー?」


「分かんないよ。そんなん、あたしって駄目人間だしさ…」


「そうよねぇー、アンタって出会った頃から駄目人間だったしねぇー」


「そんなハッキリ言わないでよ。さすがにあたしでも傷つく…」


「駄目人間にはっきりと駄目と言うのが何が駄目なのかぁー」


「だから、駄目駄目言うなッ!
本当に駄目人間に戻っちゃうよぉ~ッ」


昼下がりのカフェに、わたしの悲痛の叫びが響く。
その様子を見て、ユカリは可笑しそうに笑いながらミルクティーをすする。


「嘘、冗談だし。
あたしびっくりしてるしさ。まずあのあんたが昼職を始めようなんて思い始めたのに。
続くかは知らないけどぉ~ッ」


「うぅ、意地悪…」


「だから冗談よ。
いいじゃん、猫カフェ。何かのほほんとしてるアンタにぴったりだし
それに井上さんから聞いてびっくりしてたりするし、あの琴子が料理頑張ってるとか、お弁当だって美味しかったしさ」


「あれは~ハルも手伝ってくれたから
ハルの方が全然料理上手なんだもん。
でもね、レパートリーはすっごく増えたんだよ?!
それにスーパーとか行ってね、半額商品をゲット出来た時とかすっごく嬉しいの。
お掃除も好きになれたし、人間が住める家には…ギリなるとは思う」


一生懸命力説すると、ユカリはまた声を荒げて笑った。