「ちょっとぉ~井上さん、下手すぎッ!
あたしとダブルスねッ。かかってきな!美麗ちゃん!」
そこにユカリが割り込んでいって
ユカリとハル、山岡さんと大輝の勝負が始まった。
ユカリもスポーツは万能な方だからなぁ~
「望むところですッ
いっておきますけど、わたしは高校生の頃バスケットでキャプテンしてましたからね」
「バスケとバドは全然違うっつーの
ばぁ~か!」
「な!西城さんこそわたしの足を引っ張らないように~
そんな動きにくそうな恰好してきちゃって、バッカみたぁ~い!」
「クソ女」
意外にサバサバしてるな…。
大輝も…口が悪くなるって事は仲良い証拠だし
あぁぁああああああああああ
わたし何山岡さんの事ばかり考えてるんだろう。女の嫉妬ほど醜いものはないよ。
「おお、ユカリちゃんすげぇ」
わたしの隣に汗だくになってる優弥さんが座った。
さっきまでユカリと一緒にバドをやっていたのだが、下手すぎて相手になんないときっぱり言われ、がっくり肩を落としていたところだった。
「おつかれっす、飲みます?ビール」
「わぁ、琴子ちゃん、ありがとう~
ん~昼から飲むビールは最高だわークー!」
「アハハ、なんか優弥さんすっごく美味しく飲むからCM出来そうですよね。
ほんっとムードメーカー」
「えぇ、マジで?褒められると嬉しいんですけど~
ユカリちゃんにはお調子者って言われるけどね~」
「アレはアレでユカリの愛情表現ですから~」



