「うわぁ!井上さんのお家すごく綺麗っ!!」


リビングを一通り見て振り返った山岡さんが微笑んだ。
いやいやあなたの笑顔の方が綺麗ですよ。


「相変わらずきちんとしてんだな。
信じられないだろ?こいつ趣味が掃除みたいなもんだから。
週末は念入りに家の掃除してるんだよ?」


「えぇ!いいじゃないですかぁ!
やっぱり井上さんってちゃんとしてる人ですね!」


え?!


今俺褒められてる?


「男の人の部屋って行った事ないから分からないけど…
イメージ的にすごく散らかってるって感じがしますもん」


「またまたぁ~!!山岡さんモテるから男の部屋行った事ないなんて嘘でしょ~?!」


「本当ですからぁ~!!佐伯さんってそんな事言うなんてすっごく無神経!
何かあたしが軽い女みたいじゃないですかぁ~?!」


「そういうつもりじゃないよ!!」


優弥は焦っていて、山岡さんは’冗談ですよ’と笑った。
確かに優弥…今の発言は無神経だよ。
山岡さんは確かにモテるかもしれないけど、絶対軽い子じゃない!
だってこんなに天使なのだから!




「と、とりあえず狭いところですが座って下さい!!
山岡さんはコーヒーで大丈夫ですか?!」


「あ!ありがとうございます!コーヒーで全然大丈夫です!!」


「晴人~俺もコーヒーな!!」