ふわっとしていて
愛されていると象徴するような、明るい笑顔。
柔らかい口調。
満ち足りた幸せと希望に満ち溢れているような
いつも光りの中にいるような


それを聞いて、優弥は口元を両手で覆ったままため息を吐いた。
そしてまた、こちらをちらりと見つめる。



「じゃあ、琴子ちゃんは?」


「月のようなもの」


今度はもっと深いため息をハァーと吐いた。


「それはお花よりもずっと遠くにあるじゃねぇか。
いつまで経っても掴めそうにはない…」


優弥の言葉に、俺は静かに微笑んだ。






 
井上晴人
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こちらこそごめんなさい。
酷い事をしてしまったと思います。
けれど、山岡さんといる時間が楽しかったのは事実で
実際入社した時からあなたへ憧れていました。
でも俺とは全然釣り合いが取れていないと思ってしまいました。
きっと山岡さんは俺よりももっとお似合いな人がいると
思います(何か上から目線でごめんなさい)
もしも山岡さんが嫌ではなければ
お友達として仲良くしてもらえたら
嬉しいです
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