「じゃあ何でホストなんて言ってたの?!」


「誘われたら断れないタイプなんだよ~…
どうしよう~…
ホームレスなんて嫌だよ~…段ボールでなんかねむれない~!ゴミなんか漁れないよ!!!」


「琴子って本当にバカだよね……。
何かホストなんて誘っちゃったあたしにも責任があるし…
数日はあたしの家で暮らしなよ!そんな広いところじゃないけど!!」


「イイの?!」


「全然迷惑だけどさ…」


「ふぇ……」


わたしが泣き出しそうなのを察知して、ユカリは「全然全然迷惑じゃないよ!!」と焦りながら言った。


「ユカリが迷惑なら、お店に泊まるよ…。
事務所ならなんだかんだ誰かいると思うし…」


「風俗の事務所なんかに寝泊まりするなんて物騒だよ!!いいからとりあえずうちに来な!
これからの事は一緒に考えよう!」


「ユカリ様~~~~!!!」


電話を切って、一息つく。


って、ここで安心するからいけないんだって!!