「えー?あぁ、莉子ちゃんの?」


「瀬戸ユカリです。合コンでも会ってますけどね」


「あぁーそうだったぁー。キャバ嬢のー
えぇー佐伯さん、キャバ嬢さんと付き合ってるのー?」


ユカリさんの笑顔が少し怒っているような気がした。


「あぁ、そうだね。彼女綺麗だろ?可愛いし」


優弥は気にしないと言った感じで、ユカリさんの肩を自分の方へぐいっと向けた。
なんか…優弥が少しだけかっこいいと思ってしまった。


「ほんとー綺麗だと思いますー、キャバ嬢なんて綺麗な人しか出来ないしー
あたしには絶対に出来ないーだろーなぁ、ね、晴人くん?」


「あ、あはははは
どーかなぁー」


「今、晴人くんとクリスマスはどう過ごすか話していたところだったんです。
ふたりは?どこかに行くんですか?」



え?!俺一緒に過ごすって言ったっけ?!
何か勝手に話進んでる?



「うちは特にー?何もーーー」


「えー彼女さんが可哀想ですよぉ~
佐伯さんどっか素敵なところ連れて行ってあげればいいじゃないですかぁ~」


「でも別にあたしは特別なところになんか行かなくても優弥くんがいればいいから」



火花が飛び散ってるように見えるのは何故だ?
ユカリさんと山岡さんは見た目も性格も正反対らしく
それを察した優弥は「じゃあ」と話を切り上げようとした。