【完】ボクと風俗嬢と琴の音



「いやぁーしかし偶然だなぁー」


「本当に。おふたりはよく新宿で飲むんですか?」


「たまたまだよー。
こいつ、付き合い悪いタイプでさー。
今は家に猫がいるってんで速攻自宅に帰っちゃうんですよー」


「へぇ、琴子も猫が好きよね?」


ユカリの言葉にドキッとした。


「さっきインスタで猫の投稿見てるって言ってたもんね。
井上さんはどんな猫ちゃん飼ってらっしゃるんですか?
キャバ嬢仲間にも結構ペット飼ってる子多いんですけど、最近は犬と同じくらい猫も人気ですよ。
40万とかする猫ちゃんもいて、びっくりしちゃう」


「あぁ…うちのは雑種ですよ。
捨てられていたの、拾ったんです」


「でもね雑種つってもこれまた立派な猫でさー
晴人写真見せてやれよ」


あぁーと言って、ハルがわたしとユカリに向かって携帯を見せた。
画面には琴音の姿。毎日見ている愛くるしい姿。


かわいいいいいいいいい!!!


「わぁ!この子雑種なんですか?
毛がふわふわでペットショップで売ってる猫みたい…
ねぇ、琴子?」


「うん、本当に可愛らしい猫で……」


いつもより大人しいわたしを
ユカリは怪訝そうな顔で見つめていた。


「なんか琴子ちゃんってイメージと全然違うねぇ!
見た目的に…
それに合コンの時早瀬に食って掛かってる姿見てるから
そのイメージだった。案外大人しいんだね」


「いや、琴子はもっといつもは騒がしいわよねぇ…。
どうしたの?体調悪い」


「や、全然………」