【完】ボクと風俗嬢と琴の音


「はいはい~」


「ご飯ね~!ちょっと待ってねぇ!」


「もぉ~!肩に乗らんでも分かっとるよ!!」



カーテンの隙間から日差しが射し込んでいて
重い瞼をゆっくりと開けていく。
少しだけ体がだるい。

枕もとにある携帯を手に取ってみたら、午前9時。
作りかけたラインのメッセージが途中で終わっていた。
今日は土曜日。だから会社も休み。しかし眠りすぎてしまった。



「あ!おはよう!!
昨日布団まで運んでくれたの?!ありがとうね!!!」


琴子は俺より先に起きて、琴音のご飯を用意していた。
彼女の顔を見て、昨日の夜のキスの事を思い出して、思わず顔を背けてしまった。


「え?な~に?どうしたん?ちょっと顔赤いけど、体調悪い?」


琴子が俺の方へやってきて
背伸びして、おでこへ手を充ててきた。
思わず体を後ろへ退いてしまった。


「な~に?」


「いや、別に。体調なんか全然悪くないよ」


「あ~?!もしかして昨日なんかあったぁ~?!」


断じてあれはキスではない。そう否定しようとしたら


「山岡さんと!」

あ、そっちの話しか。