あっという間の1時間。
まぁ料理をたしなんだだけですけどね~。
終わりを知らせる時間。

もう二度と会いたくはなかったけど、今日会えて良かった。
お金をもらった事にも罪悪感があったし、股間を蹴り上げた事もちゃんと謝れた。
そして西城大輝という男がそれほど悪い奴ではないという事も分かった。



1時間コースの料金を今度はきちんと本人の手からもらい
お礼を言って、部屋を出て行こうとした時だった。

ドアが閉まろうとした瞬間

慌てたような大輝がこちらへ駆け寄ってきて腕を掴んで

強引に入り口でキスをしてきた。



「また呼んでもいいか?」


返事も待たずに扉を閉めた。

言いたい事は山ほどあったのだけど
キスなんてプレイ中なら誰でもするから驚く事ではなかったけど
時間外ですよ、とかそんな事ばかり考えていた。


また呼んでもいいか?
それはデリヘル嬢ココをこれからも指名するという事で
プレイはするつもりなのか?
それともこうやってお喋りをしたいだけなのか
また呼んでもいいか?の意味が分からなかった。
彼の考えている事が分からなかった。