「ココちゃん、おつかれさまー!
最近昼出勤多いよね~」


「澤田くん、おつかれさまぁ。
ちょっとね~最近色々事情があって」


「あ!もしかして彼氏が出来たとか?!」


「ふふん、彼氏っていうより彼女かも」



お家で待ってる琴音が頭に浮かぶ。

車内で携帯を開き、インスタチェック。

最近は猫好きでコミュニティを拡げていて、何人かフォロワーさんが増えた。

朝投稿した琴音の記事に数件イイネがついている。




「え?!ココちゃんってバイだっけ?!」


「別に人を好きになるのに性別なんて関係ないとは思ってるけどね」


澤田くんの話をテキトーに流しながら
琴音の画像を指でスライド(か、可愛いなぁ~)


「俺は無理!
つーか最近ミコがちょーやばい感じでさ。
もう無理、とか言ってリスカ画像送ってきたりするんだけど
ちょーやばくねぇー?
風俗嬢なんて金もらわなかったら付き合ってなんかいないからさぁー」


「そうだねー」


わたしも風俗嬢だけど?!と突っ込みはせずに、澤田くんの話に適当に相槌を打っておいた。


「はい到着」



そんなこんな話を聞き流していたら
次のお客様のホテルに到着。