もっとも、あの子の髪はストレートの黒髪で、顔はどちらかといえば先輩の方がかわいい。 ただ、その仕種をするときの全体の雰囲気が、どこにも行き場のない小動物のような雰囲気が似ている。 田阪先輩とは、小中同じだった。 小学三年の時、この顔立ちをからかわれ泣いていたあたしを助けてくれた。 ―――みんな、あなたがかわいいからやっかんでるのよ。 そう言った先輩が、やけにお姉さんに見えた。