色々考えながら俺はいつものバスに乗り込んだ

いつもの窓際の席、1番落ち着く時間

いつものように音楽を聴きながら座っていた

するといつも前に座っている女子大学生が立った

いつもの事だ、ここは有名な医大の最寄駅

よほど賢いんだろうな

彼女が降りようとした時何か音がした

振り向くと何か落としていた、よく見えなかった

とりあえず拾って渡そうとすると丁度ドアが閉まってしまった

彼女はこっちをみて焦っていた

しかしそんな事でバスが止まってくれるわけもなく次の駅に向かって動き出してしまった

どうしようかと思ったがとりあえず席に座り拾ったものを見てみた

生徒手帳の様な物だった

めくってみると彼女の住所など個人情報がずらり

しっかり写真も載っていた

さて、どーするか、色々考えた末に

帰りに載っている住所まで届けに行く事にした

俺の家からもそこまで遠くなかった