【バレンタインデーの放課後】




(結局、渡すの放課後になっちゃった・・・・・・。)




昼休みに先輩に会ってチョコを渡そうと思ったけど、何故か3年生の教室の廊下はあまり行ったことがなく、近づけない雰囲気があり、その場で引き返してしまい、こうして放課後に渡すことになってしまったのだ。



(先輩いるかな〜?)




体育館を見ると、1人でシュートの練習をする先輩の姿が見えた。




「あ、あの!」




「ん?あぁ、君は?」




「1年2組の神浜 美沙です。あの、チョコ受け取ってくれませんか?」




「え?俺に?嬉しいな〜!ありがとう!」




私は、先輩に近寄りチョコをあげた。




先輩は、嬉しそうに受け取ると袋を開けて食べ始めた。





「え!今、食べちゃうんですか!?」





「あ〜うん。残すのもったないないし!てか、これめちゃくちゃ美味いね!」




(え!?)




「ほ、本当ですか!?」





「うん。美味しかった〜!」




「よ、良かったです。喜んでもらえて・・・・・・。」





「ねぇ、神浜さん。良かったら俺と付き合ってくんない?」





「え!?ど、どうしてですか!?」





「何かこのチョコ食べたら不思議なんだけど、君のことが好きになっちゃったんだ。何か、俺の為に頑張ったんだなって思って・・・・・・。」




「先輩・・・・・・。」





「だから!俺と付き合ってください!」




「・・・・・・よ、よろしくお願いします。」





嬉しくなって私たちは笑いあった。






こうして私達は、付き合うことになりました。