「あれ?どこ行ったんだろう・・・・・・。」



あれは、入学式の日。



私は、学校に向かう途中にお気に入りのハンカチを落としてしまい困っていた。



「ねぇ!もしかして君の?」




「え?」



後ろを振り返ると、背の高い高校生が私のハンカチを持っていた。



「あ、はい!これです!」



「良かった〜!落ちてたからもしかしたらって。」




「はい!あ、ありがとうございます!」




私は、お辞儀をして頭を上げた。




(うわぁ・・・・・・!!かっこいい!!)




見ると、そこには高身長の超イケメンが立っていて私は思わず見とれてしまった。



「その制服、西大和(にしやまと)だよね?」




「は、はい!そうです!」



「俺も西大和なんだ。学校まで一緒に行く?」



「はい!よろしくお願いします!あの・・・お名前は?」



「あぁ、言ってなかったね。西大和高校3年、中原 友也。よろしくね。」



その後にニカッと笑った顔に私は心臓がドキドキしていた。




これが、私が先輩に恋をした理由だ。