私は高校2年生の柊木来夢(ひいらぎらむ)

明るい性格だから友達がたくさんいて、毎日
楽しく学校生活をおくっている。

そんな私には気になる人がいて、その人は
サッカー部の平野大雅(ひらのたいが)。

高校1年の時に仲良くなって2年でも同じクラス。
でもわたしは平野から男友達としか思われてなさそう...。

けど高校2年になって半年が経った頃予想外なことが起こった。


平野から毎晩のように電話がかかってくるようになった。話す内容はいつもくだらないことばかり、だけど話せるだけで毎日が楽しくて仕方なかった。毎日毎日寝落ち電話をして朝になったらおはようを言い合えるのがとても幸せ❤︎

平野も私のこと好きなのかな?とか思ったりしちゃうよ!

学校では
平野「柊木、昨日寝言言ってたぞ〜?」

わたし「へ!?うそ!」

平野「大雅だいすき〜❤︎って、俺のことすきなんかー。」

わたし「絶対うそだ!そんなこといわないもんねー!」

平野「へー。俺は柊木のこと大好きなのになー」

わたし「ふんっ。残念でした〜」


…やばいよー。絶対いま顔真っ赤だよー
ずるいよ…そんな思わせぶりなこというなんて


1ヶ月後

ピリリリリリ…
あ!今日も平野から電話だ!

わたし「もしも〜し!」

平野「あ、もしもし?あのさ話があってさ」

え!?なになになに!?もしかして告白?
じゃないよね

わたし「なになに??」

平野「おれ、隣のクラスの本堂楓(ほんどうかえで)ちゃんと付き合うことになったんだ…」

え…うそ。なんでわざわざそんなこと…

わたし「へえ、そうなんだ。よかったじゃん!」

平野「うん、だからもう柊木といままでみたいに
は絡めねえ。」

わたし「なにゆってんの〜!私なら大丈夫だから
楓ちゃんとラブラブしときなー」

平野「ありがとな!でも話しかけたりとかは全然するから柊木も気遣うなよ!じゃあまたあした!」

プッ


平野好きな人いたんだ。今までどおりなんて
できるわけないじゃん。
かえでちゃんと仲良くしてるところなんて
みたくないよ。


わたしはそれから平野とはほとんど喋らなくなり、高校3年生になった。


高3春

今日から新しいクラスか〜

莉奈「来夢ー!莉奈たちまた同じクラスだよ!」

わたし「ほんと!?やったー!嬉しいよ〜」

北村莉奈(きたむらりな)。私の幼なじみであり親友!とっても小さくて小動物かなってくらい可愛い自慢の友達!

莉奈「あとね…平野くんも同じクラスだよ。」

わたし「あ、そーなんだ。」

はぁ…なんでまた同じクラスなの〜?
クラス変われば関わらなくて済むとおもったのに

平野は今も楓ちゃんと続いていて、
噂で聞くと楓ちゃんの束縛がすごいらしい。

ちなみにわたしはまだ平野のことを忘れられないでいる。

莉奈「来夢…大丈夫??」

わたし「大丈夫だよ!教室いこっか!」


ガララッ

ドンっ!

わたし「うわ!いったー。」

「ごめん!大丈夫??」

ドキッ

平野「わ!なんだ柊木かよー」

わたし「な、なんだとはなによ!」

平野「ごめんごめんwもしかして同じクラス?」

わたし「そうみたいね!3年間も同じクラスなんて嫌になっちゃう!」

わーー…なんでこんな可愛くないこといっちゃうのー。

平野「俺はうれしいよ!よろしくな〜」


カアア…
もう…やめてほしい。すぐ勘違いしちゃう


次の日

キーンコーンカーンコーン

次は移動教室か…

莉奈は違う教科だから1人でいかなきゃな

平野「おい柊木ー。次の移動一緒いこーぜー」

え!?なんで?
あ…そうだ。平野といっしょなんだった。

わたし「いいけど、離れて歩いてね。」

平野「はあー?なんでだよ」

わたし「楓ちゃんにみられたらやばいでしょうが!」

平野「あー…そーゆーことね」

え?なんでそんな悲しそうな顔してるの。

わたし「どうしたの?なんかあったの?」

平野「あーいや、なんもねえよ?」

わたし「そう?なんかあったらなんでもゆってね」

平野「ありがとな!柊木」


その日の夜
ピリリリリリ

だれだろう??
平野!?え!?どーしたんだろう

わたし「もしもし??どーしたの!?」

平野「あ、柊木?ちょっと電話したくなって」

わたし「なによいきなり!なにがあったの?」

平野「いや、ほんとなんもないんだけどさ。
柊木と話したくなったんだ。」

わたし「だめだよ。楓ちゃんに怒られちゃうよ。」

平野「楓とは別れようかなって、柊木おれどうすればいい?」

わたし「そんなのわたしに聞かないでよ」

平野「そーだよな。ごめんな。でもたまにこーやって電話していーか?柊木と話すと落ち着くんだよな。」

わたし「たまになら…いいよ。」

平野「よっしゃ!じゃあ今日はもう寝るよ
おやすみ」

わたし「うん…おやすみ」

プツッ

だめだ…
平野のこと好きだ。別れてって言ったら別れてくれたのかな。
でも楓ちゃんに罪悪感でいっぱいだよ…


それから毎日のように、
平野から電話がかかってきて、楓ちゃんへの
罪悪感が増えていくのに平野からの電話が
待ち遠しくなってる自分が嫌になる…


平野「それでさー…あっ」

わたし「どーしたの?」

平野「楓から電話かかってきた。」

わたし「え…。大丈夫なの?わたしはいいから
楓ちゃんとでんわしてきなよ」

平野「いや、おれ今柊木と話してるから」

わたし「平野…このままじゃだめだよ。楓ちゃんが好きなら私なんかにかまわないで1人を大事にして!」

平野「おれが…なんとも思ってないやつと毎日電話すると思ってんの?」

わたし「え…?」

平野「おれ…来夢のことすきだよ。だから
まっててくれ」

プツッ

え…?うそ。
これって…夢?
信じられない。

でも…楓ちゃんとはどうするんだろう。

ううん!私は平野を信じてまっているから!


次の日

ガララッ

「柊木来夢どこよ!」

楓ちゃん!?

わたし「はい…私です。」

楓「ちょっと話があるのついてきて」


〜体育館裏〜

楓「あんたのせいよ…あんたが大雅と仲良くしたせいで!」

わたし「…ごめんなさい」

楓「あやまるくらいなら大雅に手出さないでよ!
私は、大雅が大好きなの!お願いだから私から
大雅を奪わない…」

私「わたしだって!平野のことが好きで好きで仕方ないの…」

平野「柊木…」

わたし「平野…」

楓「大雅!」

平野「ごめん、楓。今までうやむやにしてきて。
おれ、柊木のことが好きなんだ。だから俺と別れてくれ」

楓「やだ…やだよ。大雅がいないと…」

平野「ほんとに俺の勝手でごめん。思う存分殴ってくれてかまわない」

楓「わかった、目瞑って」

ビシッ

平野「いてっ」

楓「仕方ないからデコピンで許してあげる…
あと!来夢ちゃん!ぼーっとしてたら大雅のこといつでも奪いに来るから覚悟しといてね!」

わたし「ありがとう楓ちゃん…絶対に平野のこと
幸せにするから!」

平野「それ俺のセリフなんだけどな〜」

数日後

わたし「平野ー!いっしょかえろー!」

平野「おー…まってー」

わたし「もう夏だねー!」

平野「今日さーうち来ねえ?」

わたし「え!?きょう?うーん。いいけど…」

平野「よっしゃ!じゃあレッツゴー!」

わたし「わあ!まってまってはやいよー!」

ガチャ

平野「ただいまー」

わたし「おじゃましまーす」

平野「俺の部屋こっちー」

わたし「お母さんたちは?」

平野「今日はよるまでいねえよ…
あ!そーゆー意味でよんだんじゃねえからな!
柊木に渡したいもんがあったんだよ」

わたし「なになに??」

平野「ジャン!」

わたし「うわーかわいー…」

平野から渡されたのはピンクゴールドのハートのネックレスだった。

平野「やっと柊木と付き合えることなってめちゃくちゃ嬉しくて、たかいもんじゃねーけど
もらってくれるか?」


私「ありがとう平野だいじにするね!」

平野「大雅…」

わたし「え…?」

平野「大雅って呼んで?来夢」

カアァ

私「大雅…ありがとう…」

そういってわたしははじめてのキスをだいすきな
人とした。