「拓馬くん!明日はパティスリーマナのロールケーキ、並ぼうよ」
前日に華に誘われて、朝から長い行列に加わった。
男一人で並ぶ勇気はないけれど、華と一緒なら待っている間も楽しくて、拓馬はこの時間が好きだ。
「拓馬くんも三年生だね。勉強大丈夫?高校はどこにするか決めた?」
ポニーテールを揺らして、猫目をキョロキョロさせながら華が尋ねる。
二年生になってまた大人っぽくなったなぁ、なんて内心ドキドキしながら拓馬が答える。
「第一志望は春学だよ。このままの成績なら、なんとか大丈夫そう。華ちゃん有名な清蘭なんだから、時々は勉強みてよ」
清蘭はこの辺りで有名なお嬢様学校だ。
春学とは偏差値の高さは同じくらいの進学校でもある。
「ケーキ一個で二時間ね」
「高っ!」
「いや、むしろ安いでしょ」
なんて二人は笑い合う。
前日に華に誘われて、朝から長い行列に加わった。
男一人で並ぶ勇気はないけれど、華と一緒なら待っている間も楽しくて、拓馬はこの時間が好きだ。
「拓馬くんも三年生だね。勉強大丈夫?高校はどこにするか決めた?」
ポニーテールを揺らして、猫目をキョロキョロさせながら華が尋ねる。
二年生になってまた大人っぽくなったなぁ、なんて内心ドキドキしながら拓馬が答える。
「第一志望は春学だよ。このままの成績なら、なんとか大丈夫そう。華ちゃん有名な清蘭なんだから、時々は勉強みてよ」
清蘭はこの辺りで有名なお嬢様学校だ。
春学とは偏差値の高さは同じくらいの進学校でもある。
「ケーキ一個で二時間ね」
「高っ!」
「いや、むしろ安いでしょ」
なんて二人は笑い合う。

