次は男子の仮装レース。拓馬と海斗がスタート地点に立つ。
それだけで、コース周辺はやたら女子率が高くなった。
「ヨーイ、スタート!」
皆が一斉に走りだし、段ボールの中へ入っていく。一番端の段ボールから出てきたのは……拓馬だった。
猫の着ぐるみを着て、頭には猫耳をつけている。
女子たちが一斉に歓声をあげた。
「拓馬くーん!可愛いすぎる~!こっち向いてー!頑張って~!!」
ほとんどアイドル扱いだが、拓馬はまんざらでもなさそうに、手を振って走り出す。
そして拓馬とほぼ同時に段ボールから出てきたのは、海斗だった。
白衣にメガネ…首には聴診器の姿で、海斗は無表情でゴールに向かって走り出す。
またまた女子たちが歓声を上げた。
「きゃー! 海原くん!格好いい~!! 診察されたいー!!」
柚果も海斗を見つめて、思わず黄色い声を上げそうになる。
眼鏡の海斗は、頭の良さが際立って、やたらと格好いい。
インテリ好きな柚果は、テンションが上がってしまった。
拓馬と海斗が、ほぼ同時にゴールしたのを目にして、興奮した柚果は海斗に近づいた。
「海斗!メガネ…いいね!すごく似合う…」
だけど海斗の機嫌は最悪で、柚果の声にも答えず「こんなの選んだの誰だよ」と呟いていた。
それだけで、コース周辺はやたら女子率が高くなった。
「ヨーイ、スタート!」
皆が一斉に走りだし、段ボールの中へ入っていく。一番端の段ボールから出てきたのは……拓馬だった。
猫の着ぐるみを着て、頭には猫耳をつけている。
女子たちが一斉に歓声をあげた。
「拓馬くーん!可愛いすぎる~!こっち向いてー!頑張って~!!」
ほとんどアイドル扱いだが、拓馬はまんざらでもなさそうに、手を振って走り出す。
そして拓馬とほぼ同時に段ボールから出てきたのは、海斗だった。
白衣にメガネ…首には聴診器の姿で、海斗は無表情でゴールに向かって走り出す。
またまた女子たちが歓声を上げた。
「きゃー! 海原くん!格好いい~!! 診察されたいー!!」
柚果も海斗を見つめて、思わず黄色い声を上げそうになる。
眼鏡の海斗は、頭の良さが際立って、やたらと格好いい。
インテリ好きな柚果は、テンションが上がってしまった。
拓馬と海斗が、ほぼ同時にゴールしたのを目にして、興奮した柚果は海斗に近づいた。
「海斗!メガネ…いいね!すごく似合う…」
だけど海斗の機嫌は最悪で、柚果の声にも答えず「こんなの選んだの誰だよ」と呟いていた。

