屋上。

「へー、それで、ダイエットして、キレイにならなきゃってことなんだね。でも完全に、やり方間違ってるよ。断食なんかしたら次に食べたものはぜーんぶ身体が吸収しちゃうし、炭酸ジュースは砂糖の塊飲んでるようなもんだよ」

相変わらず、顔に似合わない厳しい発言……でも、ものすごく頼りになりそう!

そう思った柚果は「拓馬くん、お願い!私にダイエット指導、して下さい」と深々と頭を下げた。

「わ、ちょっとちょっと、そんな事されたら、断れないじゃん」
たじろぎながらも了解する拓馬に、やっぱり拓馬くんって優しいんだな、と柚果は心強い味方を得た気分になった。

「まぁ、いいよ。スイーツ大好きな僕にとって、ダイエットはライフワークだからね」
パチリ、とウインクをする拓馬。

か、可愛い…こりゃ女の子はイチコロだわ、と柚果と鈴花は納得した。