「んっ、ごめん……なさい……」
「そうやって謝ってれば俺が許すと思ってるんだろ?」

「こういう姿は、俺だけに見せてればいい」
首筋に顔を埋めながら海斗が呟く。

これってもしかして嫉妬、だったりする……?
雲の上をふわふわしたような頭に一瞬浮かぶけれど、すぐに何も考えられなくなる。

「お前は、俺だけのものだろ……」
海斗の独占欲の海に溺れながら、柚果は初めての痛みを知った――。