頭上を見上げると私と彼女の机がぶつかり合った音だった。


「もう嫌!いやぁぁぁぁ!!」


私の手を握る手にますます力が入った。


「・・・だっ・・・大丈夫!大丈夫だよ!落ち着いて!!」

「ああああああああ!!」


地獄のような時間は長く感じた。


私は必死に大丈夫、大丈夫と繰り返していた。


自分に言い聞かせていたのかもしれない・・・。











気付くと音は止んでいた。


「・・・・・・・・・おわっ・・・た・・・?」


誰かがそう呟く声が聞こえ、上を見上げるとチカチカ点滅する照明が目に入った。


そしてブツンと電気は消えた。




ゆっくり、立ち上がってみる。